ウォーキングは体の負担も少ないので、運動不足解消や健康維持に、まずはじめてみる人は多いですね。
しかし、果たして体はウォーキングしてもよい状態でしょうか?
一番多いトラブルは、足のすねや股関節、膝の疲労や痛みを感じ、結果的には挫折してしまうというもの。
ウォーキングは、一番心臓から遠い足先の血流も促せる全身運動なので、とってもおすすめな運動法ではありますが、肝心の下半身に不調が起きてしまっては本末転倒です。
二足歩行の人間の上半身の重みは、腹筋でもある程度支えられています。
腹筋が衰えると、その重みは股関節や膝に直接のしかかることになるので、下半身に痛みを生じやすくなります。
ウォーキングをしての下肢の痛みは、ももなどの筋力低下もありますが、腹筋力の低下も考えられるのです。
以前お話ししたように、腰の筋肉が緊張状態だと、腹筋には力が入りにくいので、腰痛持ちで腰の筋肉の血流が悪く、硬直している人も注意。
ウォーキングをはじめるなら、腹筋を意識して背筋を伸ばして歩けるよう、背中や腰をほぐしてからはじめるのがおすすめ。
体幹の腹筋をある程度使ってウォーキングしないと、他の部位に負担がかかり、逆効果になりかねません。
足を持ち上げたり、引きずるように歩くのも逆効果。
お腹だけでなくお尻の筋肉も意識して、しっかり蹴り出すように歩くのもポイントです。
体に負担が少ないからこそ、はじめるなら効率よく、長く続けたいものですね。